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かいてんけい 【回転計】
カテゴリ:計器類
「タコメーター」とも呼ばれ、身近な物では自動車にも多く搭載されている、エンジンの回転数を表示するための計器。
通常の飛行機ではエンジン部分に測定装置が取り付けられるが、人力プロペラ機における動力はエンジンではないため、人が漕ぐペダル部分に測定装置をつけることが多い。
自転車に搭載するために作られた市販のデジタル式回転計を使うのが安価で手間のかからない設置方法である。回転数は、磁石を回転させることで測定する。 |
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かいてんしけん 【回転試験】
カテゴリ:各種試験
コックピットとプロペラが完成してから行う動作試験。
パイロット等が実際に乗り込み、機体を固定した状態でペダルを漕ぎ、プロペラを回転させる。
正常に回転するか、駆動部品の不都合が無いか、破損等が起きないかを確かめる他に、パイロットが感覚を掴むためにも必要な試験である。
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がくせいこうりゅうかい 【学生交流会】
カテゴリ:鳥コン用語
全国の学生鳥人間チームが集まって、技術情報の交換や親睦を深める目的で開催されるイベント。1年に春と秋の2回開催される。会場は持ち回り制で各大学が前回の交流会で話し合って決める。前半で幾つかの大学が参加者全員の前でプレゼンを行い、後半は作業班別に分かれて意見交換するのが基本スタイル。交流会の後は「懇親会」という立食パーティーがある。 |
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かぜまち 【風待ち】
カテゴリ:鳥コン用語
鳥人間コンテストにおいて、追い風や強風など離陸に危険な気象条件と判断された場合に取られる措置。離陸機はプラットホーム上で離陸待機。それ以降の機体はプラットホームに続く桟橋上で待機となる。風の安定しない午後の部門においては風待ちが長時間に及ぶこともしばしばある。
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かたもちよく 【片持ち翼】
カテゴリ:飛行機の形態
フライングワイヤーやランディングワイヤーを取り付けていない主翼のこと。主翼桁を拘束するものが胴体と主翼桁をつなぎ止めるマウント以外に無いため、材料力学的には片持ち梁(カンチレーター)の状態になる。よって、剛性の高い主翼桁を用いないと強度が不足してしまったり、たわみが出すぎてしまうなど、設計やパイプ制作において難しい点が多い。しかしながら、組立ての簡略化や機体の軽量化が図れるなどのメリットもあり、比較的主翼のスパンが短い人力飛行機で好まれる傾向が強い。
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かっくう 【滑空】
カテゴリ:飛行状態
滑空(glide)とは、飛行機がエンジンなどの動力に頼らずに飛行しているとき、または滑空機などの無動力機が飛行しているときに徐々に降下している状態を指す。
滑空機単独での飛行は、上昇気流などに乗らない限りはこの滑空状態となる。
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かっくうき 【滑空機】
カテゴリ:飛行機の種類
一般的にはグライダーのことを指す。
鳥人間においては人力プロペラ機と大きくニ分される人力飛行機の形態として使われる。
ペダルなどを漕いでプロペラを回転させて飛行する人力プロペラ機に対して、滑空機はプラットホームからの飛び出しと風のみに依存して飛行する。
鳥人間コンテストが始まった当初は人力プロペラ機は無く、この滑空機しか存在しなかった。
滑空機の形態もハングライダーのようなものが多かったが、現在ではグライダーのような形態になり、高性能化も進んでいる。
人力プロペラ機よりも外見がユニークな機体が多く登場する傾向がある。 |
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かっくうきぶもん 【滑空機部門】
カテゴリ:鳥コン用語
1986年の第10回大会から設けられた滑空機のための部門。鳥人間コンテストの初期においては人力プロペラ機はまだ登場しておらず、人力プロペラ機で競技が成立するようにになったため、分類分けの必然性からこの滑空機部門が生まれたといえる。
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かっそう 【滑走】
カテゴリ:飛行状態・姿勢
飛行機が離着陸時に行う地上走行をいう。
ヘリコプターのような回転翼機や垂直離着陸機(ブイトール機:VTOL機)で無い限り滑走は必要となる。
鳥人間コンテストにおいては、一定の高さがあるプラットホームからテイクオフするため滑走は極めて短い距離で済むが、人力プロペラ機のテストフライト等は平地で行うため、離陸するまである程度の滑走が必要となる。 |
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かっそうしけん 【滑走試験】
カテゴリ:各種試験
テストフライトの形態のひとつ。「テストラン」ともいう。飛行機を浮上させず、地上走行のみ行う。これにより、飛行機が直進できるか、翼のたわみが出ているか、左右のバランスは取れているか、等をチェックする。上手くいけば一般的にはジャンプ試験に移行する。
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かっそうろ 【滑走路】
カテゴリ:設備
飛行機が離着陸時に加速・減速のために滑走する路面。
航空業界では英語名のランウェイ(runway)をそのまま用いることが多い。
航空機の性能や重量によって必要な滑走路の長さは変わってくる。ちなみに、ジャンボジェットが離着陸するためには最低でも2500mの滑走路が必要となる。
滑走路はアスファルトやコンクリートで舗装されたものが一般的だが、グライダーや軽飛行機を中心に扱う飛行場では芝生や土の滑走路も存在する。
鳥人間コンテストにおいては全機プラットホームからの離陸のため、滑走路は必要とされないが、人力プロペラ機などのテストフライトでは十分な滑走距離が必要なため、飛行場等の滑走路を借りるケースが多い。 |
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かへんピッチプロペラ 【可変-】
カテゴリ:飛行機の部位
可変ピッチプロペラ(variable-pitch propeller)とは、プロペラのブレード(羽根)の部分の角度(ピッチ)を変えることができるプロペラのこと。
ピッチを調節することで、機速とプロペラの回転数に対して最大の効率を得る効果が期待できる。
また、エンジン停止時にはウィンドミルによる抗力増加を抑えたり、着陸時にはエアブレーキのような役割も果たすことができる。
人力プロペラ機においても、近年可変ピッチプロペラを搭載した機体が登場している。人力プロペラ機の駆動部分が自転車とほぼ同じであるためか、テレビにおいて可変ピッチ・プロペラは「自転車のギヤのような役割」と説明されることが多い。 |
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