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おいかぜ 【追い風】
カテゴリ:気象条件
飛行機の進行方向へ向けて吹く風。背風(はいふう)ともいう。鳥人間コンテストにおいてはプラットホームの陸側から吹いてくるので「陸風」と呼ばれることもある。どのような航空機においても、追い風を受けると対気速度が減少し、その分揚力が落ちるため、飛行速度が落ちる離着陸時の飛行機にとっては不利になる。そのため、よほどの事情がない限り、離着陸は向かい風になる方向に行うのが一般的である。
一方で、通常飛行時であれば追い風は飛行機の対地速度を向上させる。ジェット気流の影響を受ける長距離航空路線において行きと帰りで所要時間に大きな差が出るのはこのためである。人力飛行機においても、弱い適度な追い風はパイロット負担を軽減させることになる。 |
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おうりょくがいひよく 【応力外皮翼】
カテゴリ:飛行機の構造
翼の外皮(外板)に頑丈な素材を用いることで、外皮にも曲げ応力やせん断応力に耐えうる役割を持たせた翼のこと。多くの人力飛行機は軽量で強固な機体を実現するため、このような構造にはなっておらず、桁(スパー)に頑丈な素材を用いて、外皮はスタイロやフィルムなどの比較的弱い素材で賄う。しかしながら、応力外皮翼の方が翼型の性能をより厳密に発揮できるため、一部チームでは研究が進められている。
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オートクレーブ 【autoclave】
カテゴリ:加工設備
オートクレーブは内部に高圧をかけることのできる装置の総称。
工学分野から化学分野まで幅広く応用されている。
人力飛行機においてはCFRPの成形を行う際にオートクレーブ装置を使用することがある。
CFRPシート(プリプレグ)を繊維方向を変えながら積層し、ートクレーブ釜に入れ、高温、高圧下で強固なCFRPプレートを生成できる。 |
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おおとねひこうじょう 【大利根飛行場】
カテゴリ:施設
茨城県河内町に位置する利根川北岸の河川敷に作られた飛行場。
空港種別は場外離着陸場。
成田特別管制区のすぐ外側に位置している。
滑走路は舗装600m×20mで、照明が無いため日没後の離着陸はできない。
普段はグライダーなどの練習や軽飛行機の離着陸に使われているが、関東近郊の鳥人間サークルがテストフライトを行う場所としても知られている。
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オープンクラス 【open class】
カテゴリ:鳥コン用語
2004年から2008年にかけて設けられた滑空機部門のクラス。
それまでは滑空機部門内に区別は無かったが、この年からオープンクラスとフォーミュラクラスに分けられた。
オープンクラスは機体に対する制限が無い。
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おりかえしルール 【折り返し-】
カテゴリ:鳥コン用語
2004年の第28回大会から適用されたルール。
人力飛行機の性能は飛躍的に向上しており1998年の第22回大会ではチームエアロセプシーの機体が対岸手前に到達。そして、2003年の第27回大会では日本大学理工学部の航空研究会の機体「メーヴェ20」が、プラットホームから約34km地点にある琵琶湖大橋手前に到達。琵琶湖大橋を潜ろうとするも、安全面で問題があるため大会側の指示で強制着水となった。
このような事態を受け、現状のルールではこれ以上の記録更新は琵琶湖の広さや琵琶湖大橋の存在から明らかに不可能であるため、ルール改定を行い、18km地点で機体を旋回させ折り返すよう決められた。
2008年に東北大学Windnautsがこのルールに則り往復36kmの飛行に成功。これを受けて折り返し地点は20kmに改訂された。
折り返し地点を過ぎるとサイレンが鳴り、それを合図にパイロットはエルロンやラダーで旋回操作を行うことになる。 |
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オンボードカメラ 【on-bored camera】
カテゴリ:鳥コン用語
一般的には、F-1などのカーレースで、運転席に搭載してドライバー目線の走行映像やドライバーの表情を撮影するための小型カメラ。
鳥人間コンテストにおいてはコックピットに取り付けられ、パイロットの表情や声を収録する。
全ての出場機体に搭載されるわけではなく、強豪チームや良い結果が見込まれるチーム、芸能人がパイロットとして乗り込む機体などに絞って取り付けられる。
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